ピントアソシエーツ社長 ローレンス J ピント
通常、食品を取り扱う施設では、ゴキブリ防除用ベイトのジェルもステーションもどちらも使われています。ベイトは揮発せず、においもほとんどなく、調理台に飛び散らず、しかも長期間有効という利点があります。ジェルとステーションのどちらの処理方法もそれぞれ独自の利点があります。ですから、両方を取り扱うとよいでしょう。
ステーションは清掃用品、他の薬剤、油、ほこりから内側のベイトを保護します。しかし、ステーションを付属の両面テープで貼り付けようとしたとき、表面がすでに油でべとついていたり汚れていたりするとはがれやすくなります。ですから、始めに設置面を清掃して乾燥させる必要があります。設置番号と日付を記入することができて、どれくらいのベイトが消費されたのか簡単にチェックすることができるということから、モニタリングの道具としても利用できます。
ジェルは、ステーションを設置できないような部屋で、ゴキブリが隠れる小さな隙間と割れ目に直接入れます。(C/C処理)ジェルはステーションよりも目立ちません。頻繁に水で清掃するような場所への使用は不向きでしょう。ジェルとステーションの両方とも冷蔵保管場所でも使用することができます。一方、表面温度の高い場所では、ベイトが54.4度以上で溶け出すということから、ジェルもステーションも使用すべきではありません。
ラベルに記載された用法用量どおりにベイトを設置してください。床面だけでなく、棚やラックの水平面の面積も含めた、厨房の面積を計算します。ベイトの使用量は、厨房の広さ、ゴキブリの生息数、食品の置き場所によっては多くなることもあるでしょう。次回の訪問まで十分に足りるジェルまたはステーションを設置しましょう。多めにベイトが必要な生息数の著しい場所には、十分な量を設置しましょう。調理場でのジェルの使用方法は隙間と割れ目に注入するようにしましょう。(C/C処理)特に食品、食器、調理用具の上部にベイトを使用する場合には、それらがベイトで汚れないように注意しましょう。雑巾や紙タオルを携帯してください。調理台の上などの使用目的場所でないところに誤ってジェルを付けてしまったら、雑巾や紙タオルで拭いて、さらに洗ってください。
ステーション設置に最適な場所
- 床と棚との接点
- 足高棚(パイプラック等)の下の床
- 機器の背面
- ステンレス棚板の裏面
- 洗い場の下部や背面
- 食物や飲料のカートの下部や内側の隅
- 倉庫のパレットの下
ジェルを使ったC/C処理に最適な場所
- 厨房機器の足回り
- 冷蔵庫の水受け皿の回り
- コンロの裏
- ポットラック(フライパンなどを吊るす棚)の内側の隅
- 吊り棚と天井の接点の周囲
- 排気ダクトと天井の接点の周囲
- 様々な棚の下面
- 壁掛けの備品(例えば石鹸ディスペンサーなど)の周囲
- 蛇口の裏
- パイプと壁、床または天井との接点
- テーブル天板裏
- 調理台の背面
- 電線用フレキシブル管と壁や天井との接点
- タイルの隙間
「Maxforce Bait PlacementGuide for use by professionals in commercial foodhandling establishments」から引用しました